brandoff

阅览中文网页 l中国語のページを見る
「JAPAN在線特集」
名実ともに世界一の中華街といわれる“横浜中華街”。この地で生まれ、日本の文化に溶け込み、独自の発展のために様々な角度から街を見守って育ててきた、横浜中華街発展会協同組合理事長・林兼正氏。氏が語る、横浜中華街の魅力と日本で成功する秘訣を紹介。
平日にも関わらず、多くの人達で賑わっていますが、ここまで一大観光地として成功した横浜中華街の特徴や魅力はなんでしょうか。
    観光地というのは、訪れる人達に非日常を提供する場所です。横浜中華街をクラスター理論でいうと、中国文化という葡萄の芯がしっかりあって、レストランや雑貨屋というひとつひとつのコンセプトが明確で、内容が充実した葡萄の実が芯の周りについています。横浜中華街を訪れる理由がたくさんあるわけです。
    それから、中華街というコミュニティがあるのも横浜中華街が人を惹きつける魅力のひとつでしょうね。私は日本でも観光事業について講演することがありますが、日本の新しい観光地はまずハコ物を作りますよね。外側だけ作って中身がないのでは、観光地として失敗 だといつも言っています。それに比べて横浜中華街は、中華街で生活している人達からなる生きたコミュニティがあります。それが中華街の伝統と文化を守るだけでなく日々進化させ、中華街というコンセプトを際立たせているんです。
    中華街の伝統と文化ですが、中国では何十年に一度しかないお祭りも、ここでは毎年やっています。横浜中華街の新たなシンボルの媽祖廟もそうです。この媽祖廟を建立したときは、中国から宮大工を呼んだんですが、彼らもこれだけの立派なものを今まで作ったことはないと言って、秋葉原でデジカメを買って来てまで自分達の仕事を記念に撮影していました。
    また、世界各地にチャイナタウンがありますが、横浜中華街は世界一のチャイナタウンだと思っています。現在の横浜中華街が世界一のチャイナタウンになったのは、日本のグレードに合わせたからなんです。日本人は価値観が高い。日本の市場は世界の企業にとって格好のモニターなんです。たとえ赤字でも一流ブランド店は東京に出店します。ここで受け入れられた商品は、日本で売ったものをそのまま売るわけではなく、その地域や国に合わせてアレンジしますが、世界中で売れるわけです。その日本人に合わせれば、料理の味もサービスも日本人のグレードに合わせて世界一、安全面でも衛生面でも世界一になってしまいます。アメリカのチャイナタウンは規模こそ大きいですが、中国人以外の誰もが気軽に訪れることができる場所ではありません。ですが、横浜中華街は誰でも楽しめる街、観光というレジャーを満喫できる街なんです。
現在中国に住んでいて、日本で就労しようと考えている方々もいると思います。横浜中華街の発展を牽引する理事長に、日本で成功する秘訣、もしくはこれだけは必要なことをお聞きしたいです。
    まずは日本の社会に馴染むことが何より重要です。そして日本人の考え方を理解しようとすることです。中国人と日本人は外見は似ていても考え方や習慣が違います。例えば、中国人と日本人はすぐに見分けられます。日本人はおじぎをするが、中国人はどんなに偉い人に対しても握手をする。挨拶の仕方のようなちょっとしたことでも違いがあるんです。どちらがいいとか悪いとかではなく、考え方や習慣が違う、日本人は外国人なんだという前提で日本人に接するべきなんです。日本人が自分達と同じように考え、行動すると考えていると、日本人に裏切られたように感じたりしかねません。これは日本人に対してだけの話ではありませんがね。
    それから日本で日本人相手にビジネスをするなら、相手に信頼されなければなりません。簡単にいえば、良い利益をあげること、悪い利益をあげないこと。良い利益とは目先の利益に捕らわれず、約束を守る正直な商売をすることです。悪い利益とは、偽物を売ったりするようなことですね。例えば、ウソをついて一時的に大きな利益を上げることはできるでしょうが、それでは長続きしない。騙されたと思った消費者は次からその商品やサービスを購入しなくなります。私は横浜中華街で新しく開業をする人達にも、消費者意識の高い日本人相手にその場限りの金儲けは通用しないということを徹底して指導しています。商品やサービスに満足すれば、わざわざお金を出してまで広告を打たなくてもお客はリピーターとなって、自然と集まります。日本ではお客に得をさせ、リピーターになってもらうのが商売で成功する秘訣です。
    信頼を得るといえば、鳥インフルエンザが話題になっていた時期、もし中華街で鳥インフルエンザが発生したら、私は新聞にお詫びの広告を出して中華街を一週間閉鎖するつもりでいましたよ。随分思い切った考えと思われるかもしれませんが、下手に隠して今まで築き上げてきた信頼を失うよりよっぽどいい。むしろ、横浜中華街はこれほどまでに、お客様のことを考えているんだとアピールできますからね。リスク管理をしっかりやらないと、足元から崩れてしまいます。この辺りは大企業の経営と同じです。
    また昔のことにこだわりすぎるのを避け、現在の日本を理解した方がいいですね。そのためにも、実際に自分の目で日本を見て感じるのが一番大切でしょう。
港町・横浜とともに歩んできた華僑、そして中華街。歴史と文化、かかわってきた人々と秘話を、この街を代表する人物、林兼正氏の語りを聞き書きした「聞き書き 横濱中華街物語」。横浜開港150周年という節目に、横浜中華街で生まれ、育った林氏が、独自の目線、価値観、氏の半生を交えて語る街の歴史。語り口調で綴られた、本書。一冊で横浜の、そして横浜中華街のすべてがわかります。
阅览中文网页 l中国語のページを見る
特集インデックス(中国語)